会社案内
創業者の想い
誰もが自宅で最期の時を迎えられる時代を
創業者増田 千春
「もみじ」の開設以前、私は36年間看護師として高岡市民病院に奉職しておりました。保健指導室に勤務し、高血圧症や糖尿病など生活習慣病の患者様の生活指導を主な業務として、病気をより悪化させないための予防に重きを置いた看護活動を行いました。しかし、残念ながら再入院される患者様も多く、病院内だけでの個別指導に限界を感じていました。家庭内での療養生活の改善や継続実現のために、地域全体で健康作りに取り組む必要性をひしひしと感じていたのです。
また、15年ほど前から参加している在宅ケア研究会では、私自身も訪問看護を経験させていただき、地域での看護の役割の重要性を再認識、訪問看護の必要性を訴える仲間との出会いも大きく影響して、定年退職後に「訪問看護ステーション」を開設したいと強く思っていました。地域看護こそ、看護師が最も力を発揮できる舞台だと確信していたのです。2011年6月、時はきました。仲間の看護師たちと訪問看護ステーション「もみじ」を立ち上げました。少人数での旅立ちでしたが、最新の情報通信技術(ICT)を積極的に導入し対応しました。最近はICTを活用した看護師のテレワーク(在宅勤務)システムを採用、より迅速かつご利用者様に密着した看護活動が実現しています。その成果は、富山県「テレワーク型訪問看護ステーションモデル事業」受託へと繋がりました。そして2016年5月、「富山型デイサービス」を併設、地域の看護・介護のサービス拠点として、「もみじ」は今日も成長しているのです。私たちは、「訪問看護ステーション」、「富山型デイサービス」を通じて、人間がもともと持っている生命力・自然治癒力を高める看護・介護を提供し、住み慣れた家で自分らしく生き抜くことができる地域作りを目指しています。そして、私が80歳になるころには、家で最期を迎える人生が当たり前の時代になっていればと願っています。
会社概要
社名 | 株式会社マスダ |
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代表者 | 増田 昇平 |
資本金 | 500万円 |
設立 | 2011年(平成23年)4月 |
所在地 | 〒933-0331 富山県高岡市中保1389-1 |
TEL / FAX |
TEL 0766-31-5550 |
事業内容 | 訪問看護、デイサービス |
「もみじ」の由来
赤ちゃんのかわいい手を「もみじのような手」と例えたり、高齢者方の車につけるマークを以前は「もみじマーク」と呼んだなど、「もみじ」は赤ちゃんから高齢者まで幅広い世代をイメージさせてくれる樹木です。まさに幅広い世代の看護・介護活動を目標とする私たちの思いを託すのにぴったりの名前でした。また、「もみじ」は身近で覚えていただきやすいだろうと考え、「もみじ」と命名いたしました。もちろん「もみじ」のエントランスにはもみじの木が植えられ、秋には赤く色付いた紅葉がご利用者様の目を楽しませています。
ナイチンゲール理論
「もみじ」の基本概念
病気はどのような状態であっても、自然によってすすめられる「回復過程」である。自然によってすすめられる病気という回復過程は、「新鮮な空気、陽光、暖かさ、静けさ、清潔さ、食事を与える際の規則正しさや世話」が欠けることによって、「妨害され」、その結果「痛みや苦痛、あるいは過程そのものの中断」がおこる。看護としてなすべきことは、自然によってすすめられる回復過程を邪魔している要素を取り除くことである。看護者のするべきことは、「邪魔を取り除く」というよりも、むしろ自然による回復過程の「邪魔をしないこと」である。 それは回復を促す自然のはたらき「法則」に従うということを意味する。では、どのようにすれば「法則」に服従することができるのか。また、「法則」に服従するとはどのようなことか。ナイチンゲールはただ次のように言う。観察と経験を抜きにしては、わたしたちは健康の原則について何も知りえない。
観察と経験以外何ものも、わたしたちに、健康な状態を保持し、あるいは健康な状態に戻す術を教えるものはない。 「法則」に服従する方法をことばで伝えることはできない。ただそれは、「観察と経験」を通して身につける以外にはない。良い看護というものは、あらゆる病気に共通するこまごまとしたこと、そして一人一人の病人に固有のこまごまとしたことを観察するということ、ただそれだけによって成り立っている。